2013年度の活動記録

(1)東アジア法研究所のHP(http://www.waseda-eals.com/)に、早稲田大学図書館所蔵の「宮内季子文書」(436点)の目録データベースを公開した。「宮内季子文書」は、宮内季子と妻適(かなふ・岡松参太郎の姪)や岡松参太郎らとの間の書簡を中心とした資料群である。宮内季子は、岡松参太郎の指示により、台湾及び満洲における旧慣調査の実際を取り仕切った人物であり、旧慣調査の実相あるいは台湾と満洲の旧慣調査の連続性を検証する資料として活用しうる資料群である。その意味において岡松参太郎文書を補完する資料群であるといえる。

(2)台湾法務部司法官学院(旧司法官訓練所)が保管する日本統治時代の台中地方法院刑事判決原本9冊2,897件を目録に採録した。これで326冊40,033件の採録が終わった。