2009年度の活動記録

(1)「東アジア〈近代〉をみる 岡松参太郎文書展」を、2009年4月21日から同4月29日の間、早稲田大学総合学術情報センター展示室で開催した。

(2)学術シンポジウム「帝国と植民地法制Ⅰ」を、2009年7月18日に、早稲田大学小野記念講堂において、韓国全南国立大学校から報告者(柳全哲・成升鉉・咸仁善・金淳錫・鄭鍾休)を招聘し、韓国における近代法の形成について、そこにおける日本法の影響とその歴史的意義を考えるシンポジウムを共催した。

(3)「帝国と植民地法制」研究会を2回開催した。6月に第1回「帝国と植民地法制」研究会(2009年6月6日 早稲田大学)を開催し、報告者・報告題目は、浅古弘「司法官訓練所所蔵の刑事裁判記録について」であった。また10月に第2回「帝国と植民地法制」研究会(2009年10月3日 早稲田大学)を開催し、報告者・報告題目は、①藤野裕子「宮内季子文書の概要と整理状況」、②藤野奈津子「岡松参太郎とローマ法-わが国におけるローマ刑事法研究の始め」、③岡松暁子「岡松参太郎と大連」であった。

(4)台湾法務部司法官訓練所が保管する日本統治時代の刑事判決原本のうち、昭和期24冊3069件を目録に採録した。これにより、255冊25,979件の採録を終えたことになる。

(5)2010年2月5日から11日に、台湾花蓮地方法院を訪問し、刑事裁判記録の所在調査を行い、日本統治時代の刑事判決原本17冊を画像データとして蒐集した。

(6)「千種達夫文書資料」1,283件(裁判関係376件、書簡54件、満洲関係162件、ノート類216件、原稿343件、その他132件)の目録原稿を作成した。

(7)早稲田大学図書館に寄贈された宮内季子(台湾旧慣調査・満州旧慣調査)に係る「宮内文書資料」360件(書簡290件、書類70件)の仮目録を作成した。