2006年度の活動記録

昨年度に引き続き、各班において次のような基礎的研究・作業を行った。

(1)「岡松文書研究班」:早稲田大学図書館が所蔵する「岡松家旧蔵文書資料」の公開に向けて、「原稿」部分の仮目録の点検を行った。

(2)「千種文書研究班」:早稲田大学図書館に寄贈された「千種達夫文書資料」の仮目録に採録した1,271件の確認作業をすべて終了した。

(3)「裁判記録班」:台湾法務部司法官訓練所が保管する日本統治時代の刑事裁判記録の原本(平成19年3月に訪台)と台湾大學から提供された画像データをもとに目録作成を行った。判決原本など62冊4,993件を目録に採録した。前年度までの作業分を合わせると、112冊10,080件を目録に採録したことになる。

(4)上記のほか、12月15日には、本研究所と全南国立大学校法律行政研究所・中国政法大学比較法研究所との間で、東アジアにおける法文化とその発展に関する共同研究を行うために、東アジア法研究機構を立ち上げるための協定書を締結した。
また、平成19年2月にHarvard law Schoolの東アジア法研究所のアジア法ワークショップにおいて浅古弘が「東アジアにおける新しい法学教育の潮流」と題する報告を行った。